三上悠亜さんのウェディングドレス着用問題が話題になっていますよね。
ウェディング専門店のオリジナル衣装を三上悠亜さんがボートレースのイベントで着用したことから、その衣装をレンタルする予定だったという女性の投稿が発端となり、SNSでは賛否両論の意見が飛び交っています。
今回の問題は、三上悠亜さんがAV女優であったという背景が大きく影響しているようです。
批判の声がある一方で、職業差別ではないかと擁護する声もあります。
そこで、SNSの声を紹介しつつ、双方の意見を整理していきます。
・なぜ三上悠亜さんのウェディングドレス着用が問題になったのか?
・職業差別の議論を整理し、価値観の背景を探る
三上悠亜とは?元AV女優からタレントへの転身
三上悠亜さんの経歴と現在の活動
三上悠亜さんは愛知県名古屋市出身で、1993年8月16日生まれです。
2009年にSKE48の2期生としてアイドル活動を始め、2014年にグループを卒業しました。
その後、2015年に「三上悠亜」の芸名でAV女優としてデビューし、MUTEKIやS1で活躍しながら業界を代表するトップ女優として数々の賞を受賞しました。
三上悠亜さんはAV女優としての活動を約8年間続けたのち、2023年8月16日に引退を発表し、以降はYouTuberやタレント、実業家として第二のキャリアを開拓しています。
YouTubeチャンネル「ゆあちゃんねる!」では美容やライフスタイルなど幅広いコンテンツを発信し影響力を拡大中です。
三上悠亜さんは、元国民的アイドル、トップAV女優、SNSインフルエンサー、さらに複数ブランドのプロデュースを手掛ける実業家として、多角的に活躍している存在ですよね。
“元AV女優”という情報がメディアとSNSでどう扱われているか
三上悠亜さんが“元AV女優”というキャリアを持つことが、メディア報道とSNS上の反応に大きな影響を与えています。
SNSでは「職業に関係なく評価されるべき」「偏見はよくない」という擁護の声も根強く見られます。
メディアが注目することで職歴に関する文脈が広がり、SNSでは個人の感情が反映された反応がリアルタイムに混在しています。
第三者としては、どこまでが偏見で、どこまでが正当な意見なのかを整理していく必要がありそうです。
ウェディングドレスと“神聖さ”の象徴性
結婚式・後撮りでのドレスの持つ意味・価値
結婚式や後撮りで着用するウェディングドレスには、単なる衣装以上の意味があります。
多くの文化圏で白いドレスが選ばれるのは、純潔や無垢、新たな出発といった象徴を体現するからです。
さらにウェディングドレスは、人生の節目を祝う儀式的な役割を持ちます。
結婚式という儀式は、ふたりが共同体として歩み出す瞬間で、ドレスそのものがその決意や感情を代弁するものです。
写真撮影(後撮り)でも、ドレス姿が想い出として色褪せず残るからこそ、特別な演出として人気があります。
つまりウェディングドレスには「純白=純潔」「新たな一歩」「神聖な感情を表すビジュアル」という重要な象徴性が込められているのです。
社会に根強い「純白=清純さ」のイメージ
結婚式の場で白色のドレスが定番とされている背景には、純潔や清らかさを象徴する強い文化的・歴史的イメージがあります。
日本においても、白無垢やウエディングドレスの白は「純白=清純さ」「新たな門出」という意味を持ち、神聖な選択とみなされてきました。神前式では白無垢が伝統とされ、婚礼は人として再生する儀式とされますよね。
さらに白色には「清潔感」や「汚れのない美しさ」という観点からも好まれ、日本の美意識と深く結びついています。
現代でも白は結婚衣装としての「清らかさ」「誓いの象徴」であり続け、ウェディング業界ではブランドや広告宣伝においてもそのイメージを活用しています。
こうした背景を理解することで、結婚式衣装をめぐる議論が単なるファッション以上の価値観の問題として捉えられるようになります。
炎上の発端と経緯:
Xユーザーの投稿:「AV女優に貸すって知ってたら契約しなかったんだけど」
結婚式の後撮り用に予約していたウェディング専門店オリジナルドレスが、AV女優である三上悠亜さんによってボートレースイベントで着用されたことが発端でした。
予約していた一般の女性がこれを知り、「AV女優に貸すって知っていたら契約しなかったんだけど」という内容をX(旧Twitter)で投稿し、瞬く間に話題になりました。
投稿内容としては、撮影のために小物も自分で用意し、コンセプトまで考えていたのに、気づかず契約してしまったことが大きなショックだったとされています。
「心が折れた」という言葉からも、楽しみにしていた気持ちが強かったことがうかがえます。
SNS上ではこの投稿に対して共感の声が相次ぎ、掲示板では
「AV女優が着たウェディングドレスなんて着たくない」
という率直な反発も目立ちました。
一方で、投稿主の感情に理解を示しながらも「嫌ならキャンセルすればいい」と冷静に指摘する意見も散見され、立場が二極化する構図になっています。
このように、一般女性の投稿が引き金となってSNS上で賛否が激しく入り乱れる事態に発展したわけです。

ウェディング専門店のマーケティングの問題
ウェディング専門店が三上悠亜さんをドレスモデルに起用したマーケティング手法には、大きな課題があったと感じますよね。
たとえ三上悠亜さんが衣装に似合う美しい女性であったとしても、「ウェディングドレス」と「AV女優」であるという二つの要素が重なったことが、今回の論争を引き起こした大きな要因になりました。
結婚式は新郎新婦にとって一生に一度の記念すべき1日です。
そのドレスに対して「これは〇〇というAV女優が着た服だ」と一生言われる可能性があるとしたら、多くの新婦にとって精神的に受け入れられないと思いますよね。
ウェディング専門店のマーケティング担当者は、モデル選びによってブランドや契約者の心情に寄り添う視点が必要だったのではないでしょうか。
結婚衣装という商品の背景には利用者の心理や社会的な象徴性も深く関わっていますので、今後はモデル起用において慎重かつ配慮ある戦略が求められると感じます。
SNS上の賛否両論の意見整理
批判派の主張:「神聖な衣装を汚された」「気持ち悪い」など感情的反発
SNSでは、「ウェディングドレスをAV女優が着た」という事実に対して感情的な批判が相次ぎ、強い反発が可視化されています。
とくに「AV女優が着たドレスなんて神聖さが台無しだ」「気持ち悪い」という言葉が目立っており、「神聖なドレス」を汚されたと感じた投稿者の怒りが、多くの共感を呼んでいますね。
掲示板やSNSでは、
「AV女優が着たウェディングドレスなんて着たくない」
「モザイクが必要な職業と、結婚式用の象徴が真逆すぎる」
など、非常に直接的かつ否定的な主張も散見されます。
こうした意見は、ドレスそのものよりも「誰が着たか」に強い嫌悪感を抱く感情が根底にあるようです。
このような一連の批判は、婚礼用衣装に対する「純潔イメージ」と「性的職業」の価値観のぶつかり合いとして激しく反応されたわけですね。
・ウェディング衣装の神聖さが損なわれた
・AV女優の職業的イメージと花嫁衣裳の象徴性が相容れない
・感情として「気持ち悪い」「不快」と感じる権利がある
結婚式という人生の大切な瞬間に、神聖とされる衣装の象徴性に触れることが、批判派の深い感情的な反応を誘発しているようです。
擁護派の主張:「職業を理由とした拒否は差別」「ドレスの価値は誰が着ても変わらない」
SNS上には、投稿者の気持ちには共感しつつも、三上悠亜さんへの拒否が職業差別にあたるという意見も多く見られます。
あるQ&Aサイトでは、AV女優というだけで権利を制限するのは「明白な差別だ」との反論が投稿され、過去の人種差別と同じ構造だと指摘する声も上がっていましたね。
・職業による拒否は職業差別として不当である
・ウェディングドレス自体の価値は着用者によって変わらない
・誰が着ても尊重されるべきで、選別は不当である
このように、擁護派は職業や過去をもとにした拒否を不公正とみなし、感情的な反発ではなく理念と権利の観点から問題提起していますね。
COMELはどんな思いを込めたのか?
ウェディング専門店「COMEL」の戦略は?
ウェディング専門店「COMEL+Land wedding」、通称COMELは、「想いを込める(=COMEL)」というブランド名の通り、個々の感情や記憶に寄り添った結婚写真撮影・衣装レンタルを強みに展開しています。
愛媛県松山市を拠点に、ロケや前撮り中心のスタジオ運営をしており、「自分らしさ」を打ち出すスタイル提案で多くの顧客に支持されていますね。
COMELが今回三上悠亜さんをドレスモデルに起用した意図として、美しさやインパクトのあるビジュアルを狙ったマーケティング施策だったと推察されます。
「ウェディングドレス」が似合う著名インフルエンサーを前面に出すことで、ブランドの認知度向上やユーザーの関心を喚起しようとしたのではないでしょうか。
ただし、この起用により、「ウェディングドレス」と「AV女優」という組み合わせが重なることで、一般の利用者の不安や怒りを招いた構図が鮮明になりました。
結婚式という特別な場の衣装に関して、「誰が着ていたか」が一生語られるかもしれないという感情は、軽視できませんよね。
COMELの予見力や配慮が問われる結果になったと言えます。
要するに、COMELの戦略は「個性」と「話題性」を武器にする一方で、利用者の心理や社会的象徴性に十分配慮せずに展開された点に問題があり、今後はブランドと顧客との信頼関係を築き直すための戦略見直しが求められると感じます。
利用者の権利:知る権利と契約の取消について
ウェディングドレスのレンタル契約では、顧客には「重要な情報を知らされる権利」が法律で保障されています。
日本の消費者契約法では、トレーダー(事業者)は契約を結ぶ前に、顧客が判断する上で必要な情報をわかりやすく明記する責務を課せられています。
それには価格だけでなく、商品の利用条件や使用履歴なども含まれます。
こうした情報が契約前に伝えられていなかった場合、消費者は自らの意思に基づいて正しく契約できたとは言えません。
さらに、日本では一定の契約取引において「クーリングオフ制度」が適用される場合があります。
これは一部のサービス契約(連続性のあるサービスなど)に該当すれば、契約後8日以内であれば無条件で解約・返金を求めることが可能です。
ただし衣装レンタル契約がこの制度の対象となるかどうかは契約形態によるかもしれません。
万が一、説明が不十分だったり一方的に不利な条項が含まれていた場合、消費者契約法に基づいてその条項は無効となる可能性もあります。
利用者が納得せず苦情を申し立てる権利を持ち、その結果として契約を解除できる状況があるわけです。
まとめ
今回の騒動は、三上悠亜さんの着用したウェディングドレスを巡って社会の偏見と価値観が浮き彫りになりましたが、それ以上に今後の在り方を考えるきっかけにもなったと思います。
投稿者の方が感じた戸惑いや悲しみは尊重されるべきであり、一方でAV女優という職業に対して差別的な見方が広がる状況も見過ごせませんよね。
婚礼という一生に一度の大切な場に関わる商品・サービスを提供する側は、利用者の心理や社会的象徴に繊細に配慮する義務があります。
たとえば、モデル起用の意図、過去着用者の情報、用途などを契約前に明確に伝える努力が求められます。
これがブランドの誠実さと信頼を築く第一歩になります。
業界の側も、ただ話題性を狙うのではなく、誰が着ても尊重されるような価値観の醸成が必要ですね。
そして利用者側も、自分の感情と社会的公平性とのバランスをどう保つかを考える姿勢が大事です。
職業偏見を超えた理解と共感が育まれる未来を目指して、お互いに温かさと思いやりを持って向き合いたいものです。