2025夏の甲子園、大会3日目。雨の為、午前は順延となったが、午後は2試合が行われ、広陵(広島)が3-1で旭川志峯に勝利しました。
試合終了後に、旭川志峯の選手数名が「握手拒否」ともみれる姿勢を示し、話題となっています。
広陵は野球部員のいじめ・暴行行為が報道されたことで騒ぎとなっていますが、一方で「握手拒否」とも取れる行為については野球の大御所も持論を展開するなど、賛否両論が飛び交っています。
果たしてスポーツマンシップに欠く行為だったか、過去にもあった「握手拒否」などを紹介していきます。
問題の場面
旭川志峯の選手が挨拶の後、握手をせずに自軍ベンチへ戻る
試合は3-1で広陵高校が勝利し、旭川志峯高校の選手数名が挨拶して、すぐに自軍ベンチへ戻る姿が…。
甲子園の放送では、試合終了後は、両軍の選手がお互いの健闘を称えあい、握手やハグを交わす姿がテレビに映るのが一般的かと思います。
例えば地方大会などは、試合後は挨拶だけといった試合もあるようですが、甲子園でのワンシーンだったことも、「握手拒否」といわれる要因だったかもしれません。
実際のところは選手しか分かりませんが、試合に負けて悔しい選手もいるでしょうし、一概に「握手拒否」とは言えないのではないでしょうか。

SNSでは賛否両論
今回の試合は、広陵高校のいじめ・暴行問題もあったことから、いじめ・暴行問題への抗議といった意見も少なくありません。
・握手拒否した旭川志峯の3人かっこよすぎだろ…
・この勇気ある3人の選手にエールを送りたい
・握手拒否 とても立派な行為と思います
・正々堂々試合した結果の握手拒否はただカッコ悪いだけなんよ
・握手拒否が美談化されているの、、あれってなに?
・握手拒否を産み出してしまった罪は重いぞ…
野球の大御所の見解
野球の大御所、広岡達朗氏(93歳)の、今回の件に対するコメントが報道されています。
広岡氏はこう持論を展開した。
引用:Yahoo!ニュース
「もし握手を拒否した理由が、広陵の暴力問題にあるのならとんでもない話だ。グラウンド外の問題を甲子園の戦いの中に持ち込んじゃいかん。両チームとも、全力を出し切って戦ったんだ。そこで試合後に握手をしないなんてもってのほか。スポーツマンシップに欠ける行為だ。その選手の今後のためにも、監督やコーチがたしなめておかないとダメだ」
過去にもあった「握手拒否」
星稜高校
過去にもあった甲子園での「握手拒否」ですが、一つ目は1992年夏、星稜 vs 明徳義塾の試合。そうです、あの有名な松井5打席連続敬遠の試合です。

3-2で明徳義塾に敗れた星稜高校は、挨拶の後、松井選手を含む、ほとんどの選手が相手選手と握手することなく自軍ベンチへ戻りました。
この試合は、敗れた星稜高校のとった「握手拒否」の姿勢よりも、5打席連続敬遠の方が問題になりましたよね。
監督が命じた戦術とはいえ、高校野球で5打席連続敬遠はスポーツマンシップに則っているといえるでしょうか。
横浜高校
次は、2019年センバツの横浜 vs 明豊の試合です。
13-5と大差をつけられて敗れた横浜高校は、挨拶の後、相手選手と握手をしたのは1名のみ。
他の選手は握手することなく自軍ベンチへ戻る姿が映っていました。

まとめ
いじめ・暴行問題が騒がれている状況での試合は、両チームともにやり難い試合だったのではないでしょうか。
「握手拒否」の真相は、旭川志峯の選手しか分かりませんし、それを問いただす必要もないかと思います。
早急にも、いじめ・暴行問題の真相が明らかになり、高校球児が試合に専念できる環境になることを願うばかりです。